こんにちは、ニューヨークで「もぐらな」駐妻生活を送っているさしみです。
ニューヨークで駐在帯同している誰もが一度は思うこと、それは「英語を話せるようになりたい」。
ですが、未就学児がいる場合は特に「時間や余力がない」というのも現実です。
そんな中で効率良く「話せる」ようになるために、私は英語日記BOYという本で出会った学習法をアレンジし、LINEのメッセージやChat GPTを駆使した勉強法に取り組みました。1年ほど経ち、短文なら日本語を介さず瞬時に英文が出てくるようになりました。
独学&スマホだけ&無料でできるスキマ時間学習法ですので、「ESLやオンライン英会話などに割ける時間と余力がない」という方の参考になればうれしいです。
なぜ「英語が話せない」のか
日本で英語の勉強をそこそこしてきたのにも関わらず英語を話せない理由は、”知っている英語が自分事化できていないこと”が原因かもしれません。
みなさんにはありませんか?「あとでゆっくり考えれば組み立てられる文章だったのにその場で瞬時に出てこなかった」(そしてとりあえずThank you.で乗り切った)という経験。
私はあります。スーパーのレジで店員さんが「この大根何の料理に使うの?」と話しかけてくれた時、私は「この豚バラブロックと一緒に煮て醤油で味をつけるんです」と言いたかったのに、「豚バラはpork bellyで、煮込むはboilでいいのかな、そして主語はIで、、、」なんて考えているうちに会話は終わってしまいました。でもレジ後によく考えてみたら「I will boil it with pork belly and taste with soy sauce.」とか言えたよな、と思いました。
全部学習したことある単語や表現なのですが、今まではそれを生活に結び付けたことがなかったから瞬時に出てこなかったのです。
英語日記BOYを読んで納得したことは、
自分にとって本当に必要な英語は、①日頃、自分の身に起こることと、②日頃、考えていること
であるということです。(引用:第1話「はじめに」ー 英語日記BOY)
これまでの英語学習で教科書の例文や単語を覚えてはきたものの、自分の生活に直接関連付けて考えたことはなかったな、という方も多いのではないでしょうか?
英語を「話せる」ようになるにはこれまで学習してきた点どうしを、自分の生活に結び付けることが大事だという結論に至りました。
独学&スマホだけ&無料!話せるようになるスキマ時間学習法
英語日記BOYでは「日本語で普通に日記を書く」→「自力で英訳する」→「オンライン英会話の講師に添削してもらう」→「読み上げて自分の頭に叩き込む」というステップで学習をされていましたが、私には日本語で日記を書く時間もオンライン英会話にゆっくり取り組む時間もありませんでした。
ですので私は、独学でスマホだけかつ無料でできる「話せるようになる」スキマ時間学習法を実践しています。
私はこの短文と、長文や英語日記も含めて1年ほど継続したら、日本語を介さずに言いたいことは伝えられる、くらいにはなりました。
方法
方法は
①今日使った日本語の自力英訳→②Chat GPTで添削&翻訳→③記憶→④例文の蓄積
の4ステップです。
長くて1回10分程度、慣れてくれば3~5分で終わります。
- STEP1今日使った日本語の自力英訳
夫や友達など誰かに送ったLINEの文章や子供に声がけした一言でなどなんでもいいです。日常で出てきた日本語を英訳してみます。
(例)「帰りに牛乳買ってきて」→”You have to buy milk on the way home.”
完璧でなくても良いです。とりあえずひねり出して作ってみます。
- STEP2-1Chat GPTで添削&翻訳
“Can you rewrite the following sentence to sound more native and translate it into Japanese?の指示で添削→日本語訳をしてくれます。
添削で正しい表現を、日本語訳では自分が言いたかったことが言えているかを確認します。
私の考えた英文は修正され、意味も大体あっていることが確認できました。大体でOKです。
言いたいことが言えていなかった場合、時間があれば自分の中にある英語をひねり出して何度か繰り返しましょう。
- STEP2-2どうしても英訳できなければ、日本語のメッセージをそのまま翻訳
” Translate the following sentence to sound more native.”と打つと翻訳してくれます。
例えば、「そうだよね」がわからない場合、以下のようになります。
ただし、これでは自力が付きにくいのでできれば最初はとりあえず知っている英語を駆使して頑張って英訳した方がいいと思います。
- STEP3記憶
小声で10回でいいので読み上げて定着させましょう。30秒程度で終わります。
発音が知りたい場合は、Natural Readerというアプリに出来上がった文章をコピー&ペーストすると読み上げてくれます。
- STEP4例文の蓄積
英語学習専用の一人グループを作成し、「自分が最初に作った英文」と「添削後文とその日本語訳」を保存します。メモ帳などでもいいですが、今やLINEは一日一度は絶対に開くアプリなので目に留まりやすいです。そのグループや日本語が目に入った際に都度復習します。
学習するうえで大事なこと
① 継続することです。一日1文でも良いので続けてください。
② まずは自力でひねり出してみることです。自分が使える英語の範囲がわかります。蓄積することで、それがだんだん広がっていくことが実感できると思います。
③ 凹まないことです。最初はできなくて当然です。英語0歳児だと思って徐々に身に着けていきましょう。
応用編
① 英語日記BOYのように日記や長文に挑戦してみてもいいと思います。その場合、「まずは自然な日本語の文を作る」ということが重要です。いつも使っている日本語をどう言い換えれば良いのか、を考えることができます。
② ネイティブに「言いたかったけど言えなかったこと」や「こう話しかければ良かったなあ」なども題材になります。海外生活であれば日常にヒントとチャンスはどこにでも転がっています。
③ いざ会話になると意外と発声できないので、カフェの店員さんに話しかけてみたり、時間があればESLなどに参加して、習得したものを使ってみるといいと思います。
④ ③に挑戦すると「これが言えなかったなあ」などが出てくるので、それを②として考えてまた例文を蓄積するといいでしょう。
Chat GPTの使い方
Sign up(会員登録)を行います。メールアドレス/Google/Appleアカウントなどから選べます。
私はApple IDでサインアップしました。各登録方法で認証を行います。
下の【+メッセージ】の欄に指示を打ち込むとすぐに使い始められます。
ChatGPTのiPhoneアプリ始め方と使い方!インストール・ログインも超簡単! – くらしに吹く風というブログで詳しく解説されています。
Natural Readerの使い方
アプリをダウンロードします。
Sign up(会員登録)を行います。メールアドレス/Google/Appleアカウントなどから選べます。
私はApple IDでサインアップしました。各登録方法で認証を行います。
ログインできたら、下の+Addをタップします。
Textをタップします。
Type, past or edit text here.のところに読み上げてほしい英文を打ち込みます。コピー&ペーストでもいいです。
下の▶を押すと読み上げてくれます。一番左の人の顔をタップすると声質も変更できます。
まとめ
英語は学生時代に勉強したはずなのに話せない理由は、”今ある英語の知識の点どうしが自分の生活と繋がっていないこと”が原因かもしれません。
今日は、英語を自分の生活と結びつけるために私が実践している独学&スマホだけ&無料でできる「話せるようになる」スキマ時間学習法をご紹介しました。
基本独学ですが、せっかくなので現地のネイティブにじゃんじゃん使っていきましょう。
ありがたいことに、ニューヨークで生活していると英語を使わなければいけない場面にたくさん遭遇できます。別に伝わらなくても誰も困らないので、チャンスだと思って積極的に話しかけ、うまくいかなかったらその時の経験を自分の中の「オリジナルフレーズ」として蓄積していきましょう。
今日ご紹介した本は英語日記BOYです。Kindleでも読めます。
ただし、英語学習はモチベーションがないと続きません。「【ニューヨーク駐在妻の英語事情】駐在帯同するだけでは英語は身につかない!駐在初期は無理しない方がいい」の記事でも述べていますが、駐在初期の頃はストレスも多く、英語学習どころではない場合もあります。
英語は一朝一夕では身につきません。「目標」と「モチベーション」が本当に重要です。
日常生活に少し余裕が出てきて、「英語を話せるようになりたい」というモチベーションが出てきたときに挑戦を始めても遅くないのであまり無理せずいきましょう!
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