どうして早く気づかなかったんだろう。
ル・クルーゼがオーブンにそのまま入れられるということに。
ル・クルーゼとオーブンを使うことで、昼寝をしていても大豆が柔らかくなる。
今日は、手間と時間がかかる乾燥大豆から、ル・クルーゼとオーブンを使って大豆煮を作る方法を紹介する。
インスタントポットや圧力鍋がない方のずぼら調理の参考になれば幸いだ。
なぜ大豆煮?
娘が幼稚園(日系)での節分イベントで気に入ったらしく、おうちでも豆食べたい、と言った。
日系スーパーで探したが、節分直前ということもあって、(おそらく娘がイメージしていたであろう)そのまま食べられる大豆は売り切れ。
「ママ-大豆あったー」っと言って見せてくれたのは、乾燥大豆。
「え、これは幼稚園で食べてきた、そのまま食べられる豆じゃなくて、ママがお料理してからお野菜とかと一緒に食べるやつだよ?(じゃあやめるって言ってくれ)」
「うん、いいよ!」
・・・
正直、乾燥大豆なんて日本でも使ったことがなかった。
便利な水煮缶で済ませていたし、私はそもそも大豆があまり好きではないので献立に入れることも少なかった。
でも残念ながら、行った日系スーパーに水煮缶がなく、仕方なく乾燥大豆を調理することにした。
大豆の調理方法
乾燥大豆の調理法、初めて調べたが、めちゃめちゃめんどい。
調理するのに1日かかる。
まず、大豆をたっぷりの水につけて一晩ふやかす。
そのあと、鍋に入れて煮込む。
一回沸騰したら、灰汁をとって水を一度捨てて、新しい水に変えてもう一度沸騰させる。
そこから豆が柔らかくなるまで煮込むとのこと。
煮込み時間およそ3~5時間。
えーーー。
3時間、常に火を気にしているのは、さすがにきつい。
どうにかラクにする方法はないものか。
ル・クルーゼの底力
ニューヨークに来てから、ル・クルーゼのココット・ロンドを購入していた。

日本にいたときに、アウトレットで店員さんから話を聞いたのだが、食材の本来の甘みとうまみが出て本当においしいと教えてもらい、使ってみたいなーと思ってはいた。
元々、日本で使っていたティファールの圧力鍋を日本から持参していたのだが、蓋のパッキンが破損してしまい、メーカーに問い合わせると、海外ではパーツ購入不可ということで、使えなくなってしまった。
ただでさえ料理は好きではないので、味付けを頑張らなくても煮込むだけでおいしくなるなら最高と思い、買うことにしていた。
そういえば、店員さんが「オーブンでも使えるんですよ」と言っていたような。
日本では、あまりオーブン調理になじみがなかったので聞き流していたが、調べてみると使えるようだ。

蓋をしたままオーブンに入れられて、耐熱温度が260℃とのことだ。
よし、オーブンにぶち込んで煮込んでみよう!
大豆煮を作ってみる
大豆煮の調理で一番のネックは、3時間の煮込み。
ここをル・クルーゼとオーブンに任せることにする。
前日から水につけた豆をとりあえず煮込む。
(水でって書いてあったけど50度くらいのお湯から煮込んだ)
沸騰したら灰汁を取り、水(お湯)を変え再度煮込む。
沸騰したら、豆が動かないくらいの弱火で3時間とある。
オーブンの設定温度は、大体300℉(175℃)くらいかな。
我が家のオーブンは、設定温度よりも内部温度が低くなりがちなので、
320℉
に設定した。
火を止めて蓋をしたままのル・クルーゼをオーブンに入れる。
そのまま、3時間放置してみた。

途中で確認した時は、沸騰状態はキープされていて、豆は動いていなかった。
ちょうどよい感じかな。
3時間後に見てみると、豆はしっかり柔らかくなっていた。
ここから味付け。
大豆を煮込んだお湯を捨て、大豆を戻して他の具材と調味料と共に再び煮る。
私は、にんじんとしいたけ(ホールフーズに売っている)を角切りにして入れた。
醤油、みりん(風調味料)、酒、砂糖、顆粒出汁少々を入れて、こちらは火で煮込んだ。
オーブンに入れても良かったのだが、温度設定を間違えて調味料が焦げてしまうのが少し心配だった。
煮込むこと30分ほどで完成した。
豆がほくほくして適度に味もしみこみ、かなりおいしかった。
初めての乾燥大豆(しかもアメリカで)だったが、水煮よりおいしかった気がする。
肝心の娘も、おいしいと言ってぱくぱく食べていた。
栄養価も高そうなメニューなので、時間はかかったが、作ってよかった。
反省点を挙げるとすれば、オーブンの設定時間は2~2.5時間でもよかったのかもしれない。
味付けで30分煮込んだので、少し柔らかくなりすぎた感があった。
ル・クルーゼとオーブンで自由時間を
全体的に時間がかかるメニューだったが、3時間の煮込みがオーブンでできたので、かなり楽ができた。
煮込んでいる間に火を気にしなくていいからだ。
さすがに外出はできないものの、加湿器の掃除をして、アイロンをかけて、昼ご飯を食べて、昼寝までできた。
火を見ていなくてもできるため、オーブン調理はしていた。
肉や魚と野菜を天板に並べて、何かしらの油と調味料をかけて焼いていた。
ただ、どうしても同じような味付けと食感になってしまうので、頻度は低かった。
だが、オーブンで煮込み料理ができるとなると、話は変わってくる。
特に子供がいて、長時間火を見ていられない場合でも、カレーやポトフなどを作れる。
私も今日実際に、ポトフ風煮込みをオーブンに入れて放置して、ブログを書いている。
もっと早く気づけばよかった。もっとオーブンを使おう。
明日は娘が休日なので、カレーをオーブンで作る予定だ。
私は任期ありの駐在で、あまりものを増やしたくなかったし、家もアパートで狭いのでインスタントポットは買わなかった。
もし、インスタントポットや圧力鍋を持っていないなら、ル・クルーゼとオーブンを使った煮込み料理にチャレンジしてみてはどうだろうか?
自由な時間が生まれるに違いない。
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